基本的にiPhoneのパスコードを忘れた場合は、復元が必要となります。
しかし、機能制限のパスコードであれば、iBackupBotを使うことで未脱獄でもオフにしてしまうことが可能です。
ちなみに現在の最新バージョンiOS 9.3.1でも可能です。
追記 (2017年2月23日)
- 解析方法を追記。
概要
iOSで機能制限を設定すると、「com.apple.restrictionspassword.plist」というファイルが生成され、このファイルにパスコードが暗号化されて保存されています。
このファイルに記述されているパスコードの部分を削除すると、機能制限のパスコードがなくなり機能制限がオフとなります。
今回は未脱獄でもできるようにiBackupBotというiTunesバックアップを編集できるソフトを使っていきます。
※脱獄している方は、iFileなどで「/var/mobile/Library/Preferences/com.apple.restrictionspassword.plist」を削除すれば、機能制限がオフになります。
手順としては、
- iTunesでバックアップを作成
- iBackupBotを使い、バックアップファイルを編集
- 編集したファイルをデバイスへリストアする
という手順になります。
準備
下記のサイトからiBackupBotをダウンロードしてインストールしてください。
iPod to Computer Transfer – Get Music off iPod and Copy to iTunes on PC or Mac
- サイト上部の「Download」をクリック
- 「iBackupBot for Windows」または、「iBackupBot for Mac」の右側「Download FREE trial!」というボタンからダウンロード。
ダウンロードしたファイルを実行してPCへインストールしてください。
やり方
iTunesでバックアップ
iBackupBotはバックアップファイルをいじるソフトですので、iTunesにてバックアップを取ってください。
iBackupBotでバックアップファイルを編集
バックアップが完了したら、iBackupBotを起動してください。
※初回起動時やバックアップファイルのサイズが大きい場合は時間がかかります。
起動してバックアップファイルが読み込めたら、左側上部の「Backups」から下記のように開いていってください。
[デバイス名]→ System Files→ Home Domain→ Library→ Preferences
Preferencesフォルダ内に「com.apple.restrictionspassword.plist」というPlistファイルがありますので、ダブルクリックして開いてください。
ダブルクリックして開こうとすると、下記画像のような画面が表示されますが、無視して「Cancel」をクリックします。
Cancelをクリックすると、com.apple.restrictionspassword.plist の中身が表示されます。
この中の5行目「<key>」から、12行目「</data>」までをごっそり削除します。
削除したらを押して保存します。
編集したファイルをリストア
保存が完了したらPCにデバイスを接続してください。
※iBackupBotがデバイスを認識しない時は、一度終了してから再度iBackupBotを起動してください。
デバイスが認識したら「com.apple.restrictionspassword.plist」を右クリックして「Restore selected item(s) to device」をクリックしてください。
このまま、OKをクリックします。 OKをクリックすると、選択したファイル(com.apple.restrictionspassword.plist)がデバイスへリストアされます。
下記画像が表示されれば完了です。
エラーが出る場合は…
Error Code:1やError Code:37になってしまう時は、デバイスの設定→ iCloud→ iPhoneを探すをオフにしてください。
パスコードを解析する方法
下記サイトにてcom.apple.restrictionspassword.plist 内の RestrictionsPasswordKey と RestrictionsPasswordSalt を使用してパスコードを解析することができます。
Recover iOS7+ Restrictions Passcodes
RestrictionsPasswordKey、RestrictionsPasswordSaltを入力してSearch for Codeをクリックすると0000から順に解析が始まります。
また、例えば1000〜5000までを解析したい場合は、Starting Passcodeに1000、Last Search Codeに5000と入力すれば、1000から5000までで解析してくれます。
Test Single Codeをクリックすると、Starting Passcodeに入力した数値のみを解析します。
記事は以上となります。
コメント
iOS10 機能制限のパス解除。 バックアップは暗号化なし。keyから/detaまで削除して、restoreしようとしても、 「restore selected item(s) to device」がグレー文字で選択できませんでした。 画面上部のRestoreアイコンを押下しもERROR:-1 です。
iphone探すもオフにしてます。左したの画面にdeviceの表示はあります。何が原因かわかりますか?
下記のサイトでRestrictionsPasswordKeyとRestrictionsPasswordSaltを入力してパスコードを解析してみてください。
qさんと同じ状態です。RestrictionsPasswordKeyとRestrictionsPasswordSaltを入力しようにも、削除してしまっているため復元の仕方がわかりません。どうしたらよいでしょうか?
iBackupBotで編集後の場合はiTunesで再度バックアップを取れば大丈夫かと。
iBackupBotでは、エラー:-1となり、リストアできませんでしたが、パスコード解析でできました。
大変助かりました。ありがとうございました。(^^)/
エラーコード21が出てきてしまいますどうすれば良いでしょうか
iPhoneXでしようとしているのですがrestrictionspasswordというのが出てきません暗号化もしてません
iOS 12以降では機能制限がスクリーンタイムと統合されており、com.apple.restrictionspassword.plist はなくなっています。
現状できると思われる方法は iPhone Backup Extractor を使用するしかなさそうです。
試していないので、使用する際は自己責任でお願いします。
159.865.585.558.8689