WWDC 2026では、3つの領域に焦点を当てるとして、
- プラットフォームの改良
- 信頼性と安全性のアップデート
- Apple Intelligenceの飛躍的な進化
をするとしました。
また、序盤でmacOSの次のバージョンは「macOS Golden Gate」と発表しました。
プラットフォームとデザインの改良
デザイン(Liquid Glass)の洗練

- 立体感と背景との識別性を強化し、読みやすさを向上。
- 透明度を最高から最低まで自由に調整できるスライダと設定を追加(他社製アプリにも自動適用)。
- Macアプリの基本デザイン刷新:
- 構造を明確にする「ツールバー」の追加
- サイドバーをウインドウ端まで拡張
- サイドバーアイコンの色付き化
- 前面のアクティブウインドウの識別性向上
- 全ウインドウの角の丸みの統一。
- アプリアイコンの進化
- アイコン自体にLiquid Glassレイヤーを組み込み、屈折効果によりシャープで立体的なデザインに。
システム最適化による高速化

- システムアニメーション(ホーム画面のスワイプ、Mission Controlの移動など)がよりスムーズに。
- アプリ起動速度
- iPhone/iPadでデータをあらかじめ読み込ませることで最大30%高速化(他社製アプリ含む)。
- 写真の表示
- ライブラリへの読み込みが最大70%高速化。
- AirDrop
- 転送速度が最大80%高速化。
- iPadのファイル操作
- ファイルブラウズや外付けドライブへの転送が最大5倍高速化(MacのFinderと同等に)。
CPUスケジューラの最適化

- 負荷の高い作業を効率的に処理するCPUスケジューラを最適化。
- iPhone 11までさかのぼって適用。iOS 27は、iOS 26対応のすべてのモデルをサポートし、歴代最高のサポート数を実現。
インテリジェントなネットワーク切り替え

- Wi-Fiとモバイル通信の切り替えをデバイスが賢く判断。よく行くカフェの前を通った際の接続や、飛行機を降りた後の航空会社Wi-Fiへ接続し続ける際の手動オフのストレスを解消。
メッセージアプリの送信インジケータ

- 電波が弱い状況で大容量ファイルを送る際、メッセージごとに送信状況が表示され、相手に届いたかどうかが一目でわかるように。
検索インフラの刷新(Spotlight、写真、メール)

- 検索インデックスを基礎から再構築し、安定性と効率が向上。新旧コンテンツを網羅し、追加されたコンテンツはほぼ瞬時にインデックス化。
- メールアプリ:まったく新しい順位付けシステムにより、数ヶ月前のメールでも関連性の高い検索結果を「トップヒット」に表示。
アプリの機能強化

- 写真アプリ
- iCloudの共有アルバムにAndroidやWindowsのユーザーも写真・ビデオを追加可能に。フル解像度で写真やビデオを共有できるように。
- ヘルスケアアプリ
- 周期記録が「閉経周辺期」と「閉経期」に対応。閉経周辺期の兆候を通知し、症状の記録や医師への相談用情報の提供を行う。
- AirPods
- 「カスタムイコライゼーション」により、さらなるサウンドのパーソナライズが可能に。
- Apple Vision Pro
- 撮影したパノラマ写真を、奥行きとリアルさのある「空間シーン」に変換する機能の追加。
- マップ
- ビジョンインテリジェンスモデルと航空写真を組み合わせた「Flyover」の大幅強化。建築物の細部や高層ビルのガラスの反射までシャープにレンダリング。
信頼性と安全性のアップデート(子どもの安全性機能)

臨床や子どもの発育の専門家、米国小児科学会(AAP)の健康研究に基づき、ペアレンタルコントロールが大幅に拡張されました。
- お子様用アカウントの最適化
- ウェブサイトブロック、年齢制限(App Store)が自動有効化。通常アカウントからの切り替えも可能。
- 的を絞ったコンテンツアクセス(設定アシスタント)
- 保護者が認める必須アプリや推奨セットのみでスタートし、成長に合わせて徐々にアクセスを許可・追加できる。
- 閲覧のリクエスト(Safari連携)
- アプリだけでなく、子どもが新しい「ウェブサイト」を見たいときにも保護者へのリクエストと承認が必要となる機能。13歳未満は自動オン、ティーン(13歳〜19歳)にも有効化可能。
- コミュニケーションの安全性強化
- 従来のヌード画像・ビデオの警告(FaceTime含む)に加え、新たに「残酷なシーンや暴力的な内容」も目にする前に介入・警告する。
- スクリーンタイムに「許容時間」と「スケジュール機能」追加
- 専門家監修のもと、エンターテインメント、ゲーム、ソーシャルメディアの3つのカテゴリーを合わせた「1日の推奨許容時間」を表示・提案。
- 一日の時間帯別に使えるアプリを選べるスケジュール機能を搭載。授業中などの集中を妨げず、週末の延長などカスタマイズも容易。
- スクリーンタイムのUIを再設計。一目で状況がわかり、1タップでアクセスを即時調整可能に。
- デベロッパ向けAPI
- アプリ内のヌード・暴力防止、連絡先の保護者承認義務付け、プライバシーを守りつつ年齢層に応じて体験をカスタマイズできる「Declared Age Range API」を提供。
- 保護者向け新ウェブサイト
- 機能紹介やFAQを掲載した専用サイトを開設。
次世代の「Apple Intelligence」と新しいアーキテクチャ

人間中心のデザイン、パーソナルコンテクストの理解、そして徹底したプライバシー保護を融合した次世代AIです。
- Googleとのコラボレーション
- GoogleのGeminiファミリーのテクノロジーを活用し、統合された次世代の「Apple Foundation Model」を共同構築。
- マルチモーダルなサーバ・オンデバイスモデル
- 最先端の推論力、画像理解・生成能力を持つ。
- 第2世代の強力なオンデバイスモデル(最高性能のAppleシリコン向け)により、音声認識・生成、テキスト・画像理解をローカルで処理。音声入力の精度向上と、極めて表現豊かな音声出力を実現。
- システムオーケストレータとコンテクスト理解
- バックグラウンドでSpotlightやセマンティックインデックスを使い、パーソナルコンテクスト(過去の写真やメモ)を安全に連係・検索。
- 「アプリのアクション」により、AIが複数のアプリからリクエスト完了に最適なツールを見つける。
- 「オンスクリーン認識」で現在画面に映っている内容に基づいたサポートをカスタマイズ。
- プライバシーの絶対保護
- オンデバイス処理に加え、サーバー処理には「プライベートクラウドコンピューティング」を使用。Appleを含む誰にもデータは保存・アクセスされず、リクエスト実行にのみ使用される(外部専門家による検証済み)。
Siri AIとビジュアルインテリジェンス
AIを中心に再設計された新バージョンのSiri。高度な会話と画面・現実世界の理解が可能になりました。
Siri AI の機能と進化

- 表現豊かな会話と専用アプリ
- 文脈を維持した高度な対話が可能。
- 過去の会話履歴をiCloud同期し、別のデバイス(iPhoneで始めてMacで終えるなど)でシームレスに再開できる「Siriアプリ」が登場。
- パーソナルコンテクスト&アクションの融合
- 「先週末の写真を探して、家族の共有アルバムに特定の人が写っているものだけ追加して」といった、アプリをまたぐ複雑な指示を音声だけで実行。
- 新デザインと入力の多様性
- なめらかで直感的な新デザイン。
- iOSではDynamic Islandから下にスワイプすることで、タイピングによるSiriとの会話が可能。
- 高度なタスク実行(Macでの例)
- SpotlightにSiriが組み込まれ、質問への回答や複数ファイルの分析(異なるフォーマットの見積書の比較表作成など)、メッセージやメールの文脈検索、フレンドリーなトーンでのメール下書きまで一気通貫で行う。
- マルチプラットフォーム最適化
- Apple Watchでは新しいアプリグリッドからアクセス。
- visionOSでは3Dで視覚化され、見るだけで起動(「Hey Siri」不要)。
- CarPlayやAirPodsにも展開。
ビジュアルインテリジェンス

- iPhone(カメラアプリのSiriモード)
- 目の前のものにカメラを向けてシャッターを押すだけで情報提示やアクションを提案。
- 料理に向ければ栄養成分をチェック、レストランの伝票に向ければ自分が注文したものを選んでApple Cashで支払い可能。
- macOS
- 専用ショートカットで画面上の選択した画像・ファイル・テキストについてSiriに質問可能。
- カレンダーのイベントを一括追加するなどのアクションを提案。
- iPadOS
- スクリーンショット体験に組み込まれ、画面上のものについてビジュアル検索やアクションを実行。
- visionOS
- 対象物を見るだけで質問可能(例:見ているバックパックが機内持ち込みサイズに適合するか、ハイキングブーツがその中に入るかなどをパーソナルコンテクストと照らし合わせて回答)。
作文ツールの統合

- 文体の自動反映
- 記述したい要素を伝えるだけで下書きを生成。
- 送信相手(上司に箇条書きなど)との普段の文体を反映したメール・メッセージの下書きを作成。
- フィードバックと自動校正
- 選択した文章への改善ヒントの提示。
- システム全体(ほぼすべての他社製アプリ含む)で、追加操作なしの「自動校正機能」が働く。
リリース時期や地域制限

- まず英語で提供され、順次他言語へ展開。
- 年内にパブリックベータ版を公開予定(デベロッパは本日より利用可能)。
- 最新ソフトウェアリリースで無料で提供されるが、画像生成など一部の強力なサーバーモデルを要する機能には1日の利用上限あり(iCloud+のほとんどのプランで上限引き上げ、および対応ホームカメラでのAI利用が可能)。
- 規制による制限:
- EUでは当初iOS/iPadOS上のSiri AIは利用不可。
- 中国では規制要件の対応が済むまでApple Intelligence機能全般が利用不可。
さまざまなアプリにおける「Apple Intelligence」の統合

- Safari
- スマートなタブ管理:各ページを分析し、関連するタブをトピック別に自動で整理・追加。
- ページの自動確認と通知:イベントの受付開始や商品の入荷情報など、ページの更新をユーザーに代わって自動確認し、変更を検出すると通知する(センシティブなブラウジングデータはAppleとも共有されない)。
- 「機能拡張を説明」:欲しい機能を自然な言葉で説明するだけで、Safariがカスタム機能拡張を作成してウェブページを調整する。
- パスワードアプリ
- 弱い・漏洩したパスワードの警告から、ワンタップで強力なパスワードへ自動アップデート。バックグラウンドでサイトへサインインし自動修正。
- コミュニケーション&スケジュール
- メッセージ:文脈を理解し、1タップでのリマインダー作成や、ライブラリからキーワード・場所・人を認識した最適な写真の提示を行う。
- カレンダー:自然な言葉(「ElenaとMagic Donutsでランチ」など)でイベント追加や、頻度(毎週から隔週など)の自動調整。
- 電話(コンテクスト表示):法人番号(航空会社など)へ電話をかける際、通話相手に基づいてメール内の確認コードなどの関連情報をデバイス上で自動抽出し画面に表示。
ホームアプリとショートカットアプリの効率化

- ホームアプリ
- アクセサリ通知の集約:関連する複数の通知を1つの「アクティビティ」として理解し、1つの通知をアップデートする形に集約。
- カメラ映像のAI分析・要約:録画映像の内容を分析して要約。すべてのカメラの関連映像をシームレスにつなげて再生し、全体像を把握可能。
- 映像検索:「荷物の配達」など特定の瞬間を言葉で検索でき、確認すべき重要映像を最上位に表示。対応カメラでは4K解像度での再生にも対応。
- ショートカットアプリ
- 対話型の自動化作成:作成プロセスを簡略化。「退社時に帰宅時間をPedroにメッセージして」と自然な言葉で説明するだけで、マップでの時間計算、メッセージ送信といった複数ステップのアクションをAIが自動で組み立てる。調整やポッドキャストの自動再生追加も言葉で指示可能。
新しいImage Playground

- パワフルな画像モデルを中核に、プライベートクラウド上で写真のようにリアルな画像など高品質な画像をあらゆるスタイルで生成。
- 写真ライブラリの人物を使った誕生日招待状の作成や、衣装を「謎解きパーティー用」に変える、ケーキにキャンドルを付け足すといった微調整がタッチ操作と言葉で簡単に行える。広告用(縦・横)などのサイズ変更も対応。
- システム全体(メッセージの背景、連絡先ポスター、ロック画面の壁紙など)に組み込まれ、デベロッパ向けに「Image Playground API」も提供。
写真アプリの画期的なAI編集ツール

- クリーンアップツールの強化
- 不要なものをより高精度に消去し、背景をリアルに補完。
- 拡張ツール
- 写真のサイズを大きくし、被写体の周囲のスペースを広げる。
- 水平線の傾き補正時も大事な部分を切り落とさずに補完。
- 空間リフレーム
- 撮影後にカメラの位置や視点を移動させたかのように構図を変更できる。
- 視点移動で生じた空白部分(元の写真の外側)だけを、元のシーンと一貫性のある新しいコンテンツとして生成。
- 過去の写真や他社製カメラの写真にも適用可能。
デベロッパ向けの新しいツールとテクノロジー

- App IntentsによるAIの組み込み
- LINE(Spotlightへの会話インデックス登録によるSiri検索対応)やStructured(音声でのイベント作成・タイムライン追加)のように、おなじみの技術でアプリにSiri AIを統合可能。
- Foundation Modelフレームワーク
- 同じSwift APIを使用して、テキストだけでなく画像入力、カスタムスキルによる機能拡張、サーバーモデルの使用が可能。
- オンデバイスモデルでのアイテム識別(例:Daydreamアプリでの衣服の識別と提案)などが可能。
- Core AIフレームワーク
- Apple Foundation以外のモデルも、アプリ内でローカルに実行しAppleシリコンのパワーをフル活用できる。
- 全プラットフォームで利用可能。
- エージェンティックコーディング(Xcodeの進化)
- コーディングアシスタントがアプリ全体のローカライズや、シミュレートされたデバイスの操作に対応。
- Geminiの統合
- 選択可能なモデルとエージェントに新しく「Gemini」が加わり、FigmaやGitHubなどへの接続が可能。
- Device Hub(テスト環境の一新)
- シミュレートされたデバイスと実機を1つのインターフェイスに統合。
- Multi-Touch(スワイプやピンチ)のシミュレート、ワンクリックでのアプリの外観・サイズ変更など、かつてない方法でのテストが可能。
今後のリリース予定

開発者向けのデベロッパベータはWWDC 2026基調講演当日の2026年6月9日から公開。
パブリックベータは2026年7月に公開。
一般ユーザー向けの正式リリースは2026年秋を予定。

講演 – WWDC26 – ビデオ – Apple Developer
Appleの最新のソフトウェアとテクノロジーに関するエキサイティングな発表をお見逃しなく。



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